オトナになるって楽しい!小島慶子の令和女子のための新・教養【Vol.20】

可愛い豚ならいいじゃないかと考えたようです。開会式演出チームの他のメンバーたちの批判を受けて取り下げたということですが、本当にひどい話です。
その「オリンピッグ」に苦言を呈した1人である演出振付家のMIKIKO氏が企画した演出案は高く評価されていたのに、佐々木氏が排除したという報道もあります。
地位の高い中高年の男性が人を侮辱するような冗談で笑いを取ろうとし、女性が意見すると排除する……いろんな組織で既視感のある光景です。
ルッキズム(見た目で人を判断して、差別する考え方)をやめようというのは世界的な潮流です。人種、体型、年齢、病気や障害など、人の見た目は多種多様。それぞれに心地いい自分の体のありようを決めていい、それを讃(たた)え合おうよというムーブメントが多くの人を励ましています。渡辺直美さんも、まさにそうした存在としてファンを増やしていますよね。
渡辺さんは「オリンピッグ」について「私自身はこの体型で幸せです/それぞれの個性や考え方を尊重し、認め合える、楽しく豊かな世界になれる事を心より願っております」とコメントを出し、YouTubeでも「(もし実際に話が来たら)絶対に断ってますし、その演出を私は批判すると思う」「芸人だったらやるかと言ったら違う」「体型のことをどうこう言う次元じゃないですよ。もう2020年代に入りましたから」などと批判しました。