「あの人みたいに」ではなく 「私に合ったやり方で」
2014年に電通総研が行った「女性×働く」調査では、興味深い結果が出ています。
20〜59歳の女性3700人を対象にした調査で「ロールモデルは要らない」と答えた人が過半数だったというのです。「私」に合うロールモデルがそもそもない、管理職を目指すだけではない多様な選択肢が欲しい、と。
女性管理職を増やすべきなのはもちろんなのですが、マミートラックか管理職かの二択しかないのでは不自由すぎる。
同調査では「女性が希望する雇用形態・勤務形態は人によって異なるが、個人の中でもライフステージの変化とともにそれは変化する」「女性管理職が増えるだけでは女性全体が働きやすくなるわけではない、と捉えている人が多い」と分析しています。
20〜59歳の女性3700人を対象にした調査で「ロールモデルは要らない」と答えた人が過半数だったというのです。「私」に合うロールモデルがそもそもない、管理職を目指すだけではない多様な選択肢が欲しい、と。
女性管理職を増やすべきなのはもちろんなのですが、マミートラックか管理職かの二択しかないのでは不自由すぎる。
同調査では「女性が希望する雇用形態・勤務形態は人によって異なるが、個人の中でもライフステージの変化とともにそれは変化する」「女性管理職が増えるだけでは女性全体が働きやすくなるわけではない、と捉えている人が多い」と分析しています。

仕事に注力したい時もあれば家庭を優先したい時もあるし、幹部を目指す人もいれば現状維持を望む人もいる。特別な人でなくても、バリバリ出世しなくても、安心して働きながら家族と生きられる世の中を望んでいる女性が多いのですね。「あの人みたいに」ではなくて、「私に合ったやり方で」。
人は常に学習し、内省を重ねながら成長します。それに伴い、だんだんメンターと合わなくなることもあるでしょう。不思議なことに、そうすると次のメンターとの出会いが訪れるもの。肝心なのは感謝と敬意、そして素直さです。
憧れのタイプではなくても、大事な気づきを与えてくれる人の話は素直に聞いて、ときには自身を反省することも必要です。そして経験を積んだら、頼ってくれる人に小さなヒントをあげられるように。そんなお互い様のメンターの連鎖が、世の中を変えるのかもしれないと思います。
人は常に学習し、内省を重ねながら成長します。それに伴い、だんだんメンターと合わなくなることもあるでしょう。不思議なことに、そうすると次のメンターとの出会いが訪れるもの。肝心なのは感謝と敬意、そして素直さです。
憧れのタイプではなくても、大事な気づきを与えてくれる人の話は素直に聞いて、ときには自身を反省することも必要です。そして経験を積んだら、頼ってくれる人に小さなヒントをあげられるように。そんなお互い様のメンターの連鎖が、世の中を変えるのかもしれないと思います。
小島慶子 | |
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こじまけいこ・タレント、エッセイスト。 東京大学大学院情報学環客員研究員。ふたりの男の子のママ。オーストラリアのパースに住み、日本と行き来しながらお仕事中。最新刊に『「もしかしてVERY失格!?」完結編 曼荼羅家族』(光文社)。 |
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文/小島慶子 イラスト/MASAMI ※再構成 with online編集部