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小島慶子「令和女子のための新・教養」

小島慶子「AFTERコロナ」ー自らの命と生活を守るために。私たち女性がとるべき行動は【令和女子のための新・教養】

自らの命と生活を守るために。私たち女性がとるべき行動は

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、コロナ危機はジェンダー不平等の問題を浮き彫りにしたと指摘しています。これまでの経済は、無給で育児や介護、看護をしてきた女性に支えられてきました。そして危機の際に最も脆弱(ぜいじゃく)なのは、そうした女性たちなのです。

今後、日本でも景気の悪化で多くの派遣労働者が失業する事態が想定されますが、女性の半数以上は非正規雇用で働いており、収入も男性より低いのが現状です。この男女格差によって、女性たちはより大きなリスクにさらされています。

withでも特集した「持続可能な17の開発目標」、SDGsの5項目めには、ジェンダー平等が謳われています。日本は先進国で最も男女格差が大きく、女性の立場が弱い国です。

コロナ危機でも、シングルマザーや非正規雇用の単身女性は真っ先に生活が立ちゆかなくなるにもかかわらず、日本は「女は男が養うもの」という前提で制度が出来上がっているために、十分な支援策がありません。
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これまで政治や世界の動きは自分と無関係だと思っていた人もいるでしょう。でも今は、まさに政治家の決断が自分の命や生活に直結することを嫌でも実感しますよね。ほかの国のコロナ対策から学ぶべきこともたくさんあります。

今回のことをどうかよく見て、覚えておいてください。私たちが生きている間に、同じような危機は必ずまた訪れます。新たな感染症かもしれないし、気候変動による世界規模の食糧難や水不足かもしれません。

その時になって「しまった! まともなリーダーを選んでおけばよかった」「何が起きているのか、ニュースにもっと関心を持っておけばよかった」と思っても遅いのです。

友達や家族が善意で送ってくれる情報は、デマや間違いの可能性もあります。SNSで大手新聞やテレビ、通信社や報道系ウェブメディアのアカウントをフォローし、きちんと取材された複数の記事を読んで、事実の流れを把握しておきましょう。

政治家の対応が不十分だと思ったら、もっとこうして欲しい、と投稿しましょう。実際にそうした人々の声で日本のコロナ危機対応の施策は次々に改善されています。

自分の命と生活を守るために、そしてより良いニューノーマルのために、大事なことは大事と言おう。SNSは私たちが世界を変えるための道具でもあるのです。
小島慶子
こじまけいこ・タレント、エッセイスト。
東京大学大学院情報学環客員研究員。ふたりの男の子のママ。オーストラリアのパースに住み、日本と行き来しながらお仕事中。最新刊に『足をどかしてくれませんか。』(亜紀書房)。
 
文/小島慶子 イラスト/MASAMI ※再構成 with online編集部
 
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