ピープル
小島慶子「令和女子のための新・教養」

小島慶子が話題の「リスペクト・トレーニング」へ。人と接するときに身につけておきたい“大事な習慣”

オトナになるって楽しい!小島慶子の令和女子のための新・教養【Vol.24】

pattern_1
前編はこちらから

前編では、人と人の関係で大事なのはリスペクト、つまり相手を対等に大切に扱うこと、という話を書きました。リスペクト=尊敬とか敬意と聞くと、上下関係や肩書きを絶対視することだと思うかもしれないけど、そうではないよということも。「先輩が黒を白と言ったら、つべこべ言わずに白と思え!」なんていうのはリスペクトではなく、むしろハラスメントを肯定してしまうことなのです。

では、果たしてリスペクトを大事にする関係とは、具体的にどんなものなのでしょうか。一体、何をすればいいのでしょうか。

最近、ネットフリックスがピースマインドと連携して実施している「リスペクト・トレーニング」を見学する機会がありました。元はコンテンツ制作現場でのセクハラをなくそうと始めた取り組みだそうで、アメリカのネットフリックスが#MeToo運動をきっかけにさらに加速したものです。日本では、パワハラやセクハラが起きないように独自の内容で実施しており、ネットフリックス以外の映画制作現場にも広がりつつあります。
最大の特徴は、一つの作品の制作に関わる全員が一緒にトレーニングを受けるということ。幹部だけとか、ディレクターだけではなく、監督から末端のスタッフに至るまで、出演者も技術スタッフも含めた全ての人が同時に受けるのです。

私がオンラインで見学したのは『今際の国のアリス』シーズン2という作品の制作チームで行われたセッション。出演者からも質問が出るなど、活発な議論が交わされていたのが印象的でした。

このトレーニングは、あの言葉は良くてこの言葉はダメ、というようなマニュアルではなく、立場の違う相手に対して敬意を忘れずに接するとはどういうことだろう? と常に自分の頭で考えられるようになるためのものなのだとか。これは普段の生活でも大事なことですね。

そして、誰でも安心して意見を言える職場にするためでもあるそうです。不適切な言葉がけがあったときに「それはやめてください」と相手に伝えることができて、復讐されることのない職場では、結果として、作品をより良いものにするための提言もしやすくなります。
次のページ>>リスペクトを持ち合えて、休みやすい職場で働こう  
19 件

キーワード

急上昇キーワード

新着記事

あなたへのおすすめ