ピープル
古市憲寿の「OL温故知新」

約70年の芸能生活「私は難しい状況に直面するとワクワクしちゃうのよね」草笛光子さんに聞く“理不尽と戦い続けるメンタル”

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戦後、経済の発展によって日本人は前例がないほどの“自由”を手に入れた。女性の生き方の模範となる成功例が少なかったはずの時代に、働き盛りだった女性たちはどんな幸せを求め、どうやって人生を切り開いてきたのか?

激動の時代を乗り越えてきた先人たちの声が、きっと令和を生きるOLたちへの応援歌となる。至極の名曲(人生)を集めることを目指して、社会学者の古市憲寿さんによる対談連載! 

今回は約70年前から女優として活躍する草笛光子さんが登場!

古市憲寿が草笛光子さんに聞く「理不尽と戦い続けるメンタル」

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シャツ¥42900/レキップ パンツ¥96800/ヨシエ イナバ イヤリング¥27500、サファイアリング¥330000、象牙リング¥132000、シルバーブレスレット¥31300、銀彩ブレスレット¥29700/オート ジュエラー アキオ モリ

【PROFILE】草笛光子

1933年10月22日生まれ。神奈川県出身。1950年松竹歌劇団に入団し、1953年映画『純潔革命』でデビュー。日本を代表する女優として、舞台、映画、テレビドラマで活躍する。日本ミュージカル界の草分け的存在でもあり、『ラ・マンチャの男』『シカゴ』の日本初演に参加。

近年は映画『老後の資金がありません!』やドラマ『その女、ジルバ』などに出演。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では大泉洋演じる源頼朝を支える乳母、比企尼(ひきのあま)役を演じている。1999年に紫綬褒章、2005年に旭日小綬章を受章。

歌劇団で有名な親を持つ子が生徒代表のスピーチを読む姿を見て、イラッとしたんです(草笛さん)

■古市 「草笛さんは約70年も芸能生活を続けていて、これまで100本以上の映画に出演されてきました。やはり子どもの頃から女優業への相当な憧れがあったんですか?」

■草笛 「全然なかったです! 幼稚園の頃は人見知りで、先生に名前を呼ばれても返事ができないタイプ。家族以外とは目を合わせて話せないような、典型的な内弁慶でした。当時はまだ戦争中だったし、こんな人生を歩むなんて想像できなかったです」

■古市 「それなのに高校生で松竹歌劇団に入ったのは、かなり勇気がいる挑戦ですよね。どんな経緯でオーディションを受けたんですか?」

■草笛 「私の実家に居候していた家族のお嬢さんに頼まれたんです。『光子さん、オーディションを受けてみてよ』って、何度も何度も自分の夢を託すように語りかけてくるから、断るのも可哀想だし、しょうがないかと。いざ試験会場に行ってみたら、周りはパーマや化粧を施したあか抜けた女の子ばかり。飾りっ気のないお下げ髪で参加した私は一人だけ浮いてたわね(笑)」

■古市 「でも、受かったんですよね。凄いな。その時点で、芸能界で働く覚悟はできていたんですか?」
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