ピープル
古市憲寿の「OL温故知新」

“今後の野望は世界進出” 林真理子の原動力に古市憲寿が迫る「若い人は、自分の才能を見くびらないで」

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戦後、経済の発展によって日本人は前例がないほどの“自由”を手に入れた。女性の生き方の模範となる成功例が少なかったはずの時代に、働き盛りだった女性たちはどんな幸せを求め、どうやって人生を切り開いてきたのか?

激動の時代を乗り越えてきた先人たちの声が、きっと令和を生きるOLたちへの応援歌となる。至極の名曲(人生)を集めることを目指して、社会学者の古市憲寿さんによる対談連載! 

今回は作家の林真理子さんが登場!

林真理子「正当に評価されない悔しさを原動力に挑戦を続けてきた」

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若い人は、自分を見くびらないでください。努力して自分の凄さに気づいてほしい(林さん)

■古市 「2020年に山梨県で開催されていた『まるごと林真理子展』に行った時のことです。トークショーで、真理子さんが今後の野望として“世界進出”を挙げていましたよね。これだけ成功しているのに、まだ向上心や情熱を持っている。そこが本当にかっこいいと思いました。その原動力はどこから来ているんですか?」

■林 「もっと世の中から認められたいという気持ちがあるんだと思います。約40年も頑張ってきたけれど、まだ食わず嫌いのアンチが多いし、かといって新たなファンになってくれそうな若い人との接点が少ないし。我ながら可哀想な立場だと思ってますよ(笑)」

■古市 「ははは(笑)。でも、女性初の日本文藝家協会理事長だったり、直木賞の選考委員を長く務めていたり、権威でありながらもコンスタントに挑戦的な新刊を発表していますよね。凄い覚悟だと思います」
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