最終回となる今回は、宮里さんが現役復帰やゴルフについての率直な想いを語ってくださいました。
宮里藍/みやざとあい
プロゴルファー。高校三年生のときにプロとなり、史上初の“高校生プロ”として注目を集める。その後、米国女子ツアーで9勝を挙げるなど大躍進を続け、世界ランキング1位に。2017年9月に現役を引退した後は、「宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」をはじめスポンサー関連の大会への協力や自身が開催する「宮里藍インビテーショナル」を通じてジュニアゴルファーとの交流等、ゴルフを中心に活躍している。2018年、33歳のときに自身のマネージャーを務めていた座親匠さんと結婚し、昨年出産。現在、4ヵ月の女の子のママ。
今後の人生もゴルフ界に深く携わりたいという強い想いがあります
多くがコーチや親など、身近なところで解決しよう、解決できるだろうと考える傾向にあります。それで問題をクリアできればよいのですが、うまくいかないことのほうが大半だと思います。そういったジュニアゴルファーたちは、問題に直面したときに自分自身で解決しなければならず、ゴルフの上達において、そして今後のゴルフ人生において大きな壁になっていると感じます。
アメリカでは、大学を卒業してから等、ある程度、自立できることが見えてからプロになることが多いです。日本のように10代でプロになるのは実はレアケースです。そんなアメリカの状況を見ていると、長い人生をたくましく生きていくためには、精神的に自立してからプロデビューすることの重要性を感じます。実際、アメリカではプロゴルファーとして成功しなくても、なんらかの形で成功しているゴルファーが多く、ゴルフありきの人生になっていないと感じます。決して早くにプロデビューすることが悪いわけではないのですが、私自身が苦労した経験も踏まえて、日本のジュニア選手にメンタルケアの意識が根づくことを目指した活動をしています。

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