「捨てるよ」は要注意ワード! 使うときは慎重に

子どもがなかなか片づけないと、「全部捨てるからね!」と言ってしまうママやパパは多いかもしれません。でも、「捨てるよ」という言葉は、使うときに気をつけたい言葉です。つい言ってしまいがちですが、実際には「もったいない」と思ったり、買ったときの思い出がよみがえったりして捨てないこともあると思います。
子どもは大人の言葉や行動をよく覚えています。もし「捨てるよ」と言っても捨てないままだと、「捨てると言っても本当は捨てない」という風に認識してしまいます。すると、ママやパパが言うほかのことも信じてもらえなくなってしまうかも。一度「捨てるよ」というワードを出したら、本当に捨てるようにしましょう。有言実行です。
「片づけ終わらなかったら全部捨てる」と言ったら本当に捨てる、「片づけ終わるまで夕ごはん出さない」と言ったら本当に出しません。小さなことかもしれませんが、これも子どもとの約束。子どもの将来のためにも、大人が約束を守る姿勢を見せてあげてください。
また、どうせ声をかけるならポジティブな言葉を選びたいですね。「こんなに手放せたのがすごい!」「がんばったからプレゼントを置けるスペースができたね!」など、片づけたことの達成感を得られたり、ほめられてうれしいと感じたりするような声かけをするようにしましょう。
子どものペースに合わせて一緒に片づける
子どもの集中力は、幼児で年齢+1分、小学校低学年でも15分程度といわれています。ということは、5歳の場合は6分ほど、小学3年生でも15分ほどです。まとめて一気に片づけようとしても、終わらせるのは難しいと思っておいてください。さらに、園や学校のイベントが多い期間が落ち着き、子どもたちも特に疲れが出やすいとき。無理して「最後までできなかった」という経験をさせるよりも、毎日少しずつ片づけをした方が、結果的には早く終わる上に片づけも習慣化でるというメリットがあります。子どもだけでは集中力が続かず、やり方もわかっていないかもしれません。何をどこに戻せばいいのか、どういう状態だとみんなが気持ちよく過ごせるのかなどを話しながら、一緒に片づけましょう。
また、せっかく一緒に片づけをするなら、楽しくやりたいですよね。「ママよりも先に片づけられるかな?」と競争したり、「5分でやってみよう!」と制限時間を設けたりして、ゲーム感覚で片づけてみましょう。洋服がサイズアウトしたかを調べるために、ファッションショーのように音楽をかけて盛り上げるのも楽しそうですね。
クリスマス前のワクワクした気持ちのまま片づければ、今まで面倒でイヤだと思っていた片づけも楽しく感じてもらえるかも。片づけは、つらくて苦しい作業ではなく、クリスマスプレゼントのように未来の楽しみのためのスペースを空ける作業なのだと、ポジティブにとらえてほしいですね。
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【PROFILE】西崎彩智

西崎彩智(にしざき・さち)/1967年生まれ。お片づけ習慣化コンサルタント、Homeport 代表取締役。片づけ・自分の人生・家族間コミュニケーションを軸に、ママたちが自分らしくご機嫌な毎日を送るための「家庭力アッププロジェクトⓇ」や、子どもたちが片づけを通して”生きる力”を養える「親子deお片づけ」を主宰。NHKカルチャー講師。「片づけを教育に」と学校、塾等の全国の教育施設にて講演・授業を展開中。テレビ、ラジオ出演ほか、メディア掲載多数。
西崎彩智「家庭力UPプロジェクト」

「西崎彩智「家庭力UPプロジェクト」」に関する記事をまとめたページはこちら。 with classでは、教育・住まい・時短術をメインに、暮らしをラクに豊かにする、共働き夫婦向けのトピックを発信中。
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