間もなく梅雨、気象病を患っている人は今から準備を!
1年の中で気象病がもっとも強く出やすいのが梅雨入り前から梅雨時期。まさに間もなくそのシーズンを迎えますが、症状を最小限におさえるために今からやっておくといい対策についても教えてもらいました。
「とくに今年はコロナによる行動制限がなかったので、GWを楽しんだ人が多い。そのため自律神経は、大きく緩んだ後に急に仕事などで緊張状態に戻る、という大きな負担がかかっています。いつも以上に気象病が出やすいでしょう。
梅雨の気象病がやっかいなのは、梅雨の期間が長いことにあります。そのためメインの頭痛に加えて、全身倦怠感や胃腸の不調など第二、第三の不調が出てくるのです。さらに気温と湿度も上がって熱中症のリスクも高くなってくる。そこで汗をかきやすい体にしておく、ということが大切になってきます」
気象病の人は自律神経が乱れているので、体温調節も上手くできない人が多いそう。しかも昨今はマスクをつけていることが多いなど、熱中症になりやすい要因がいっぱい。
「だから今から運動を始めて軽く汗をかく、ということをしておきましょう。暑熱順化といって、サラサラの汗をかいて拭く、ということをやっていると、熱が逃げやすい体になり熱さに強くなるのです。気象病を抱えている人に限らず、軽い運動やストレッチは様々な体調不良を軽減してくれるので、是非オススメしたいと思います」
“軽い運動+アフターストレッチ”がオススメ
では暑熱順化のためには、具体的にどのような運動がオススメなのでしょう?
「自分が好きなもの、やっていて楽しいと感じるものでかまいません。あと、ゆっくりとしたものでいい。いきなりマラソンなどハードな運動をする必要はなくて、ウォーキングやジョギング、またラジオ体操程度でも十分。汗をかくことにこだわらなくていいんです。
毎日運動する必要もなくて、週に何回か、気が向いたときに30分ほどおこなってください。そして仕事の合間などに、先ほどお伝えした耳や首のストレッチなどのメンテナンスをおこなえば、より効果的でしょう」
ただし、運動後のアフターストレッチはしっかりおこなってほしいと言います。
「軽いものといっても運動をするとやはり体は疲れますので、ストレッチなどをしっかりおこなって体をほぐしてあげてください。気象病においてはウォーミングアップより、むしろアフターストレッチのほうが大事。運動前は軽く関節をほぐす程度で、その後運動し、最後のストレッチをしっかりおこないましょう」
例年よりも梅雨入りが早くなると予想されている今年。これらの事前対策をおこなうことで、梅雨の気象病を乗り切りましょう!
久手堅司先生
せたがや内科・神経内科クリニック院長。気象病外来、頭痛外来、自律神経失調症外来など、複数の特殊外来を立ち上げ、とくに天候と不調の関係について様々なメディアで発信している。『面白いほどわかる自律神経の新常識』、『毎日がラクになる!自律神経が整う本』など監修も多数。毎日の気象情報をわかりやすく解説している久手堅先生のTwitterもおすすめ。
取材・文/山本奈緒子 撮影協力/ほしのゆい(withLab STAR100)
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