小島慶子「それ、“男尊女卑依存症”かも」ー想像してみて。この社会で、10年後の自分は生きやすいだろうか?

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オトナになるって楽しい!小島慶子の令和女子のための新・教養【Vol.19】

女性差別発言で辞任した森喜朗東京オリンピック・パラリンピック組織委員会前会長が辞任。あなたはどう思いましたか?

森氏は「女性理事の割合を4割に」という文部科学省の働きかけに難色を示し、「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」「女性を増やす場合は発言時間に制限が必要」「今のオリパラ女性理事たちは(余計な発言をしないよう)わきまえている」などと述べて国内外で批判され、辞任しました。

何が問題だったのでしょう。まず森氏は女性理事の割合を増やすジェンダー平等の推進に抵抗。そして会議での活発な発言を批判し、民主的なプロセスを否定。さらに、女性の発言時間に制限が必要と述べました。

明白な女性差別です。今いる女性理事たちを萎縮させ、彼女たちの口を塞ぐ行為でもあります。発言の際に周囲のJOC評議員会関係者が笑っていたことも、問題視されました。

残念ながら、こうした発言は長い間、放置されてきました。日本が先進国で最も男女格差の大きい国であり続けている背景には、習慣化した男尊女卑が社会全体に浸透していることがあげられるでしょう。

森氏の発言に関しては、ドイツやノルウェーなどの在日外国大使館もTwitterで Don't be silent のハッシュタグで抗議し、日本の女性たちとの連帯を示しました。

今回、改めて“日本は女性差別がヤバい国”と広く世界に認知されてしまったわけですが、読者の中には「おじいちゃんだし、そこまで怒ることじゃなくない?」と思った人もいるかもしれません。

女性で得をしたことはあっても損をしたことはないとか、むしろ女性であることは武器になるから有利だと考えている人もいるでしょう。それ、“男尊女卑依存症”かも。世の中の構造に目を向けてみましょう。
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小島慶子「令和女子のための新・教養」

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