専門家ママに聞いた!子どものタブレットデビューのコツ【依存は?視力は?Youtubeってナシ?】

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学習アプリや英語コンテンツ、タブレット学習の選択肢も増え、子どもにとっても益々身近な存在になったタブレット。小学校・中学校でも1人1台のデジタル端末貸与が進み、令和7年度からの大学入試共通テストには「情報」が必須科目として加わります。
参考:
https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/r7ikou/
独立行政法人大学入試センター「令和7年度以降の試験に向けた検討について」


現代の子どもたちは、スマホやタブレット、パソコンといったデジタルデバイスを「使いこなす」ことが求められる世代になっています。

とはいえ、与え方やルールの運用など、間違えると依存や視力低下なども怖いなというのが親としては本音ではないでしょうか。

そこで、小学生三児のママであり、一般社団法人 日本メディアリテラシー協会代表理事の寺島絵里花さんにお話を伺ってきました!

タブレットデビューは何歳から?視力が心配なのですが?

Q.何歳ごろからデジタルデバイスを見せてもいいと思われますか? 

何歳という年齢で区切らなくていいと考えています。
大切なことは、年齢ではなく使い方です。公共交通機関で静かにしてもらいたいとき、病院での待合い、雨の日やコロナ禍など外出できないシーンなど様々な場面で、現実的に活用している家庭は多いと思いますから、活用する場合においての、使い方に注目してほしいですね。

Q.視力低下など身体への影響は?

コロナ禍を経て、世界で問題になっているのが「急性内斜視」という疾患です。
子どものスクリーンタイムが長時間化していることによって、急増している目の病気なのですが、小さいスクリーンを近距離で見過ぎていることが原因としてあげられています。そして、大人でも多いのがストレートネック。スマホの見過ぎで首が前のめりの方が増えています。

デビューする際、0歳であっても、スマホではなく画面が大きいタブレットの使用を推奨しています。

視聴環境は、姿勢が悪くならない椅子とテーブルがあるといいです。デジタル端末との距離を持つことと姿勢が前のめりにならないことを心掛けておくといいと思います。1,2歳でまだ言葉の発達に差がある時期は、子どもに手渡しをして見せっぱなしにしないようにできたらと思います。

ブルーライトをカットする、画面に貼るシートもおすすめです。

 

ルール作りのコツを教えてください!

Q.ルールが守れず、親子喧嘩の原因になってしまうのですがどうしたらいいでしょうか?

ルールのポイントとしては、「時間で区切らない、コンテンツで区切る」ことが最大のポイントです。声がけとして「この番組・ゲームをあと何回見る(やる)?」といって本数をこども自身に聞いてみてください。全体を1時間ぐらいにしたいなと考えている家庭であれば、そこから何本見られるのか逆算して教えてあげます。

時間で区切ると、最も楽しいクライマックスまであと5分…というときに取り上げられてしまう可能性がありますよね。大人でも、楽しんでいるドラマの最後が見られなかったら嫌なはず。子どもも同じです。だから、時間でなくコンテンツで区切るのが大切なんです。

すると、今日は6本見ようか!という言い方になります。最初から守れない子も多いと思うのですが、繰り返し教えてあげて、守れたときは、「お約束守れたね。また一緒に使っていこうね」といってあげてください。自分で、約束が守れたことに自信が持てるようになります。デジタルデバイスはハマるような設計になっているので、どの子も夢中になるのは当たり前です。幼児期のデジタル端末は、約束を守るということを覚えるきっかけになりますよ。

ルール設定において、お子さんと折り合いがうまくつかない場合は、親の決めたルールの背景をきちんと伝えてみるといいと思います。お風呂とかご飯とか、やらないといけないスケジュールを伝えた上で、やらせてみる。3回失敗したら、もう一度ルールを考えてみようと話せると思います。 

また、大前提として親自身の使い方を見直すということも大事です。デジタルデバイスは、一生涯使っていく可能性が高く、最も大切なことは、セルフコントロールしていくことなのです。これは大人も同じで、自律と自立ですよね。

子ども自身が、自分で使い過ぎたな、今日は他のことしようと考え、デジタルデバイス以外の楽しみを持っていることが重要です。親自身も、そういった姿でいるか?ということも併せて見直したいですね。

幼児期はタブレットでデジタルデビューをし、失敗しながら繰り返し、各家庭のルールについて繰り返し伝えていきながら、徐々にセルフコントロールできるように成長を見守っていくことが大切です。その練習があると、小中高生でスマホやSNSに依存せず、賢く使えるようになるのではないでしょうか。

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