電車でベビーカーは邪魔?母親に謝らせる日本と、手を差し伸べるオランダの決定的な子育て格差

SHARE

都会で子育てをしているママが子連れでお出かけをすると、一日のうち何回「すいません」と謝ることになるのか、みなさんは想像がつくでしょうか。

通勤時間を避け、邪魔にならないよう最大限の注意をはらって乗り込む電車の中。

薬をもらうために訪れた薬局で、眠くてぐずる子どもをあやしながら。

人混みの中をベビーカーで歩く時……。

「すいません」とまるで息をするように、気づけば口をついて謝罪の言葉が出ているのが、現代の都会で子育てをする母親です。


つい3年前までは私もそのうちの一人でした。

しかし、一日子連れで出かけるだけで「すいません」と何度も謝ることがじつは「普通ではない」ということに、海外教育移住をしてみて気づくことになりました。

 

「教育」だけではない海外教育移住のメリット

オランダへ教育移住をしてもうすぐ3年になる私のもとには、いつも「なぜオランダへ教育移住されたのですか」という質問が寄せられます。

「子どもが世界一幸せな国」であることや、義務教育がほぼ無料で好きな学校を自由に選べ「子どもの個性を尊重する教育」を受けられることなど、オランダ移住のメリットはさまざまあります。

しかし実際に移住してオランダで暮らしていると、そのメリットはじつはそれだけではないということに気づかされました。


子連れで出かけるたびに肩身の狭い思いをすることや、「すみません」と言わなければならない場面が本当にないのです。

ベビーカーをたたまずに電車やバスに乗っていても誰一人として迷惑そうな顔をしないことや、ドアの開け閉め、階段の上り下り、電車の乗り降りで、必ず誰かが手を差し伸べてくれること。  

通りすがりの人たちが、舌打ちや迷惑そうな顔をするかわりに子どもたちに微笑みを向けてくれること。

そんな社会の雰囲気が、子育てをしている私たち親のメンタルにもたらす影響は決して小さくはない、ということをオランダでの暮らしで実感しています。  


「教育」を求めて移住した我が家でしたが、教育移住の恩恵は教育だけではなかったのです。

国民の幸福度ランキング5位の国と54位の国の違い次のページ
 
22 件

with class mamaコラム

「with class mamaコラム」に関する記事をまとめたページはこちら。 with classでは、教育・住まい・時短術をメインに、暮らしをラクに豊かにする、共働き夫婦向けのトピックを発信中。

こちらもおすすめ

About 共働きを、ラクに、豊かに。

結婚しても、子供を持っても、自分らしく働き続ける女性にエールを!仕事と家庭を上手く両立させるコツ、忙しくも楽しい共働きライフを支えるライフハックが充実!

LINE 公式アカウント

お友達登録で、ファッション・ライフスタイルなどのお役立ち情報が毎週届きます!

QRコード

withmemberアンケート隊「with会員」募集中!

withのアンケートやプレゼントキャンペーン等にご参加いただく会員組織。会員限定のイベントへのご案内や、withからのお得な情報を受け取ることができます!