中国で起きた、粉ミルクの人為的トラブル
今のところ、母乳以外で育てた子どもに障害や問題が起きたりというのは、ミルク製造者のトラブルによるものが多いと思います。
2006年頃、中国で人為的なトラブルがありました。
中国の30万人程度の乳幼児の腎臓や尿管に、結石と呼ばれる固まりができ、血尿となってしまったのです。その30万人の赤ちゃんの共通点は、とあるメーカーの粉ミルクを飲んでいたこと。年商1500億円を超える大手乳製品製造メーカーでした。生産量は、1993年以来ずっと中国トップで、成分としては母乳に近いということで表彰をされるなど、評価の高いメーカーでした。
このメーカーは、検査時に基準よりたんぱく質量が低かった場合に、メラミンという化学物質を添加して、検査を通り抜けていたのです。メラミンはプラスチックの原料ですが、これを食品に入れるとたんぱく質を多く含んでいるように見せることができます。メラミンが入っているとは想定されていなかったため、検査を通り抜けてしまい、その噂が広がって、原乳業者ではメラミン添加は当たり前になったとのこと。他のメーカーでも、同様のことがまかり通ってしまっていたようで、中国内ではこのメラミン検査が追加されたとのこと。もちろん日本でもこの事件の後、メラミンを検査しています。
こんなヘンテコなトラブルとまではいかなくて、一流スポーツ選手や学問に秀でた人たちにおいて、粉ミルクだった人たちのグループが才能がない人が多かった、というデータもありません。どちらにしても、大きくちゃんと成長しているのだと思います。
「粉ミルクだと子どもへの愛情が減るような気がする」というのは、親世代のセリフとしてときどき聞かれる話ですが、それも本当かどうかはよくわかりません。多めに抱っこしてあげたら、赤ちゃんとしては差を感じないのではないでしょうか。
理系の博士が自分の子どもを育ててみた

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