昨春からスタートした『家を買う! 建てる! 幸せになる住まいを学ぶプロジェクト』。第7回ウェビナーのテーマ「幸せな家づくりのための間取りの知識」から、5つの記事に分けてレポート。〝キッチンやクローゼット、お風呂など、よくある相談例と思い込み〟について解説します。
今回のウェビナーは動画で詳しくご覧いただけます!
〝とにかく〟明るく、広くではなく、どれくらい必要なのか
リビングは必ずしも1階ではなくてもいいし、子ども部屋も狭くてもいい。間取りを考えるにあたり、これまでの思い込みを見直してみるのもいいかもしれません。その他、よくある相談例などがありましたら教えてください。

本橋「近年は少なくなったとはいえ、一番多いのが家相風水。これにこだわると失敗確率が高くなります。そもそも家相と風水は違いますが、風水と言った時点で設計士としては期待が持てなくなりますね。また、家相で完全な家はできないということは知っておいてください。何か障害があるけれど、それに対する対策が必ずあるので、こだわりすぎず、ほどほどにといったところでしょうか。
次に多いのが、『とにかく明るくしたい』ということ。設計士としては、どの程度ですかと聞きたいですね。Instagramなどでほかのお宅を見る機会が増えてイメージしているものがあるのかもしれませんが、今買った土地に合っていますかと。日射取得、日射遮蔽というのは、非常に大事な建築要素で、明るくすると暑くなってしまう可能性もあります。注文住宅では、明るくするために窓をたくさん付けてしまうということがよくあるのですが、私の経験でも3階建ての家をつくったときに1つ失敗したなというのが、窓をしっかり付けて、床を当時流行りだった白にしたことがありました。3階建ての3階って、すごく日当たりがいいので眩しいくらい。明るすぎて落ち着かないんじゃないかなと今でも思います」
設計士も失敗したなと思うことがあるんですね。
本橋「設計は本当にもう経験と失敗の繰り返し。だから、ある程度ベテランの人に頼むのがいいというのもそういうこと。あとは、施主もしっかりしておくことが大事です」
ほかによくある相談例はありますか?
本橋「あとは『とにかく広いリビング』でしょうね。要望として20畳以上というのが多いのですが、木造住宅で20畳を取るのはなかなか難しいんです。よくよく聞いてみると、ダイニングキッチンを含めて20畳だったり、その大きさのスケールが全くわかっていない状態で言っていることが多い。設計士はその通り作ろうとしますから、予算オーバーになってしまう可能性もありますし、構造的に厳しい状況でつくってしまうことにもなりかねません。ですから、自分たちにとって適当なリビングというのを探るといいかなと思います。
広すぎるリビングだと、テレビとソファが離れすぎても見づらかったり……ということもありますから、間取りの出来上がる前に、どんな家具を入れるか先に決めておくといいですね。変に余分な空間はもったいないですから」
住まいを学ぶプロジェクト

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