男性の育児休業は当たり前になる⁉「くるみん」「イクメンプロジェクト」を深堀り!<厚生労働省・吉崎さんインタビュー後編>【理想の共働き研究所】

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2022年10月1日から、男性の育児休業が今まで以上に取得しやすくなります。2021年に育児・介護休業法が改正され、2022年10月1日から、「産後パパ育休(出生時育児休業)」と「育児休業の分割取得」という新しい制度がスタートするのです。

前編では、この新制度について、厚生労働省の吉崎広明さん(雇用環境・均等局職業生活両立課)に共働きwith編集長・岡本がお話をうかがいました。

後編では、厚生労働省の取り組み「くるみん・プラチナくるみん」認定と「イクメンプロジェクト」についてお聞きします。

厚生労働省が子育てサポート企業を「くるみん」認定

岡本 前編では、10月1日からスタートする新制度「産後パパ育休(出生時育児休業)」と「育児休業の分割取得」についてうかがいました。これによって、男性は、子どもが1歳の誕生日を迎えるまでに4回の育休取得が可能になります。

例えば、女性が仕事復帰するときに男性が育休を取ってサポートできたりもするので、かなり便利になるなと思います。

吉崎
 そうですね。政府では、男性の育児休業取得率を2025年までに30%に引き上げることを目標にしています

現在、厚生労働省では、女性も男性も子育てしやすい、仕事と家庭を両立できる職場環境を実現するために、「くるみん・プラチナくるみん・トライくるみん認定」と「イクメンプロジェクト」に取り組んでいます


岡本 まず「くるみん・プラチナくるみん認定」について教えていただけますか?

吉崎 「くるみん・プラチナくるみん認定」は、少子化の進行に対応した環境整備を目的とする次世代育成支援対策推進法に基づく制度です。従業員101人以上の企業は、仕事と子育ての両立や多様な働き方などについての行動計画の策定や届出が義務となっています。

その中で計画目標を達成し、一定の基準を満たした企業は、申請を行うことで「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定「くるみん認定」を受けることができます。この認定を受けた企業の証が、「くるみんマーク」です。

岡本 「プラチナくるみん」は?

吉崎 「くるみん認定」を受け、より高い水準の取り組みをしている企業は、「プラチナくるみん認定」を取得できます。

 

くるみん認定基準は男性の育休取得率など

岡本 くるみんの認定の基準は?

吉崎 こちらの一覧がわかりやすいかと思います。女性の育児休業取得率は共通で75%以上。くるみんは、男性の育児休業取得率が、育児休業10%以上、または育児休業+育児目的休暇20%以上。プラチナくるみんは、育児休業30%以上、または育児休業+育児目的休暇50%以上です

岡本 実際に育児休業を利用した割合が認定基準になっているのが、とてもいいですね。せっかくいい制度があっても利用されなければ、絵に描いた餅ですから。

吉崎 実績を数値目標にすると、企業も具体的に取り組みやすいと思うんです。

下のグラフのように、認定企業数はかなり順調に伸びていまして、2022年3月末日時点で、くるみん認定企業は3801社、そのうちプラチナくるみん認定企業は484社です。2025年までに、くるみん認定企業4300社を政府目標としています。

岡本 認定制度を設けることで、かなり効果があるんですね。

吉崎 男性の育児休業取得率が増加傾向にあることも踏まえ、2022年4月1日からくるみんとプラチナくるみんの認定基準が引き上げられましたが、従来の認定基準を基にした「トライくるみん」も新設されました。中小企業なども、まずはこちらを目標の第一歩にしていただけたらと。また、同時に、不妊治療と仕事を両立しやすい職場環境の整備に取り組む企業を認定する制度「プラス」が創設されました

岡本 「くるみんプラス」については、共働きwithでも記事でご紹介させていただきます記事はこちらから)。えるぼし・プラチナえるぼし認定もそうですが、くるみん・プラチナくるみん・トライくるみん認定も、就職活動中の学生さんや求職中の方の、企業を選ぶ指標になるといいですね。認定を受けている企業のほうが、女性も男性も働きやすい、活躍できる環境であるという。

吉崎 そうなるといいですね。「両立支援のひろば」(https://ryouritsu.mhlw.go.jp/hiroba/)でも、くるみん・プラチナくるみん認定企業を検索することができますので、参考になさってください。

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編集長が徹底リサーチ! 理想の“共働き”研究所

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