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「主婦業9割削減宣言」

不登校の娘の転校を決め、教育移住するまで【主婦業9割削減宣言】43

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こんにちは、『主婦業9割削減宣言』唐仁原けいこです。
今回は、入学から3年、しだいに小学校へ行かなくなってしまった長女の不登校について悩んだ話の続きです。

長女は3年生の3学期、ほとんど学校に行かなくなっていました。オンライン授業を受ける日もありましたが、身になっているようには見えません。そして、明らかに運動不足。週末に色々なところへ連れ出してはいたけれど、共働き夫婦なので平日は構ってあげることはできません。今の日本の学校教育に疑問を感じると言いながらも、やはり学校は日中の子どもの居場所、そして勉強を教えてくれる、ありがたい場所だったんだと痛感しました。

それに親として、幼稚園時代に夢中になって遊んでいたような、長女が主体性を持って何かに取り組んでいる姿をまた見たい、と心から願うようになりました。今の環境が合わないだけで、長女が夢中になれる場所はどこかに必ずあると信じていました。

だから私は、時間を見つけては私立校への転校を考えたり、まずは地元で不登校の受け入れがあるフリースクール、範囲を県外に広げて娘が好きそうなカリキュラムや特色のある学校、果ては海外移住まで視野に入れて、様々な選択肢を調べていました。今ってそうやってスマホで検索していると、SNSのおすすめにまで関連情報があがってきますよね。だから仕事アカウントのSNSを操作しながらも、合間に小学校のHPに飛んだり、今になって振り返ってみると、あの頃の私は結構悩んでいたんだなって思います。

私は悩みをそのままにしておくことが苦手です。 何も行動を起こさないよりは、失敗したとしても行動を起こした方が納得できるタイプなので、実際に学校へ通うのは長女ですが、私にしてあげられることは全部してあげたかった。何事もとりあえず気になったことは試す、気になったところは行ってみる。それで合わなかったら、それも学びとなり、選択肢から省くことで前に進めると考えました。

同時に周囲にも相談していたんですが、よく言われたのは、長女の性格に当時通っていた学校は合っていないのかもね、ということ。例えば公立でも地域差がありますし、特に新型コロナの感染症対策は校長先生の考えによって対応が分かれているところも大きいらしく、長女の小学校への行きしぶりはコロナ禍で行事がなくなるなど学校で楽しかった部分を見失ってしまったことが致命的だったので、転校すればまた状況は変わるかもしれないと思いました。
そうは言っても家は購入しているし、一体どこへ引っ越せばいいのか……環境を変えることは一か八かの賭けのようにも思われて、なかなか打開策が見つけられずにいました。

そうして特色ある方針を持った小学校の情報も全国で50校くらいは得て、気になったところには資料請求をし、学校見学にも行きました。けれどなかなかピンとくる情報に出会えないまま時間だけが過ぎていきました。

そんな時に知り合いのSNSでとある長野県の小学校について知りました。机に向かって学ぶ勉強だけではなく、体験型の学びを重視してカリキュラムが組まれているということで、もしかしたら娘に合っているかもしれないと思い、早速学校見学を決めました。
 

長女も夫も乗り気ではなかった学校見学

その学校についてはすぐに長女に話をして見学を決めたのですが、実は当初、長女はそこまで乗り気ではありませんでした。「旅行ついでに見に行くのならいいけど」といった温度感。
夫もそれほど、その学校に興味は持っていませんでした。ただ、状況が好転しそうな可能性があるのなら見に行こう、というスタンス。

そして見学日。
その学校がある地域を訪れるのは私も夫も初めてだったので、
「やっぱり田舎だ……。本当にここに引っ越す気なの!?」
と自分でも半信半疑になるほどでした。
長女は学校についた瞬間から「もう帰ろう」と言っていて、 それで私も正直、「ああ、ここも違うか……」と思いながら見学を始めました。

でも、学校を案内してくださる先生の話を聞いたり、そこで学ぶ子どもたちの姿を見ているうちに私の目には涙がにじんできました。
その先生が子どもとしっかりと話している様子が、“しっかりと話す”というのは変な表現かもしれませんが、私たち親でも子どもとの会話を惰性で終わらすことありますよね? その反対で、その先生はひとりひとりの子どもにしっかりと向き合って話していて、先生と子どもの関係がすごく良いと感じ、私は本当に感動したんです。

夫も同じような感想を抱いている様子でした。
そして、イヤイヤ言っていた長女までもが、見学が終わる頃にはその学校に興味を示し始めていました。

ものづくりが好きな長女には、学校じゅうに展示されている生徒の創作物がすごくダイナミックだったことや、料理をしているクラスの雰囲気がとても楽しそうに見えたようです。整備された公園よりもプレーパークで遊ぶのが好きなタイプなので、校舎の自然環境にも惹かれたのでしょう。はじめは帰りたいと言っていた長女が少しずつ心を開いていくのがわかりました。

また、弟たちも連れていたのですが、やんちゃ盛りの彼らもその自然豊かな環境をのびのびと楽しんでいました。その光景を見て、私の中にはもう、我が家の子どもたちがその学校に通っている、とても自然で良いイメージが浮かんでいました。

とはいえ長女はもう10歳目前。小学校低学年とは違い、本人の意志もしっかりしてきたので親の決定を押しつけることはできません。本人の意思を尊重しようと常々考えていたのですが、そんな長女が学校見学後に「ここに通いたい」とまでは言わないものの、もう通うことが決まったような前提で話を始めたんです。「引っ越したらさ、○○だよね」「ここの学校に弟が通ったら○○になるね」といった風に。饒舌になった長女と話しながら、彼女の興味の芽を久しぶりに見ることができたことにも感激していました。

そんな長女の様子を見て、私たち夫婦は勇気を出して移住してみよう!という決断に至りました。
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