不妊治療に対する夫の意外な反応
「それがとても協力的で、1回目の検査で先生に精子の量を褒められてからは、俄然やる気が出て(笑)。男性って、自分に原因があったりすると萎えてしまう人も多いんですって。うちの場合は、ローランは褒められて『おもしろい!』と言うぐらい楽しんでいました。
協力的なのは嬉しかった反面、不妊の原因が私にあることがはっきりしたので、常に自分を責めるようになってしまったんです。
身体にいいといわれるものは、冷え対策でも、漢方でも、何でも試したけれど、何がどう効いているのかさっぱり分からない。正しくジャッジができなくなっている時点で、心が病んでしまっていたんだと思います。それでリミットを決めて、『これが最後』というときに眞秀を授かることができたんです」
ほっとひと安心も束の間、産後鬱に
不妊の理由は本当にさまざまで、原因がなくとも不妊に悩む夫婦は多い。それまで何度となく泣いてきた寺島さんにとって、妊娠を告げられたときでさえ感動というよりは不安のほうが強く、最後の最後まで本当に喜ぶことはできなかったといいます。さらに、出産を終えて待ち受けていたのは、産後鬱。
「ようやく授かって、気負いもあったのかもしれません。3時間おきの授乳も片乳20分ずつタイマーでしっかり測ったり、離乳食も一から手作りをしたり、フルコミットで子育てをしようとしていたんですね。
授乳中はとくにホルモンバランスが乱れるといわれていて、やたらと涙が出てきたり、ベランダを覗いては『飛び降りられるかも』なんて思ったり……。ローランからは『おっぱいは君にしかないでしょ』と言われちゃうと『そりゃそうだよね』となるし、日本人の感覚と違って実家にも帰してもらえなかったのも辛かった。
今思えば、更年期の入り口で症状が重なっていたのかもしれないけれど、『これが鬱ってやつかも』と自分で早めに気づくことができたので、仕事復帰を早めることにしたんです」
スペシャルインタビュー

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