このようにすでに使ってしまったお金や時間や労力を取り戻そうとする心理を、経済学用語では「サンクコスト効果」と呼びます。その根底にあるのは、「これだけ色々注ぎ込んできたんだから、元を取りたい」という、“損したくない根性”。
賢い生徒なら、

ずっと想って来た相手をすぐにあきらめられない気持ちはすごくよくわかる。「私の方が彼を知ってるし、こんなに愛してるのに、なんで」と悔しいし、自分には振り向いてくれなかった相手がポッと出の女性に奪われるなんて、耐えられないわよね。
だけどちょっと考えてみて欲しいの。
基本的に、男性が女性を自分からはっきりフるのは、別れに1ミリも迷いがないときだけです。よっぽどモテて困るという一部の男性以外は、自分のことを好きで居てくれる女性はキープして曖昧な関係を続けたがるもの。
その彼が26歳になったあなたをリリースしたのは、自分には結婚適齢期のあなたと付き合って責任を取れないと判断したから。要するに、このまま関係を続けても、あなたと再婚したいほどの気持ちにはなれないと思ったから、ということなの。その彼がそこまではっきりと自分の決断を伝えてくれたのにそれを受け入れずに一緒に居るのは、自ら都合がいい女になりに行くようなもの。あーさんは彼の「まだ」という言葉に一縷の望みを賭けたんだと思うけど、その「まだ」は、彼の気遣いであり、男のズルさ。あーさんに好かれたままでいたい、悪者にはなりたくないという気持ちから、「君とは再婚できない」を婉曲に表現しただけなの。
あーさんは11年という年月に意味を込めようとしているみたいだけど、どこかに「女としていちばんいい時代を捧げたんだから責任を取って欲しい」という、恋のサンクコスト効果が働いているんじゃないかな。一見一途で純粋な愛のように思えても、時間が経つにつれ依存と執着に変わって行くことはよくあること。その見極め方は、相手に見返りを期待しているかどうか。彼を愛しているなら、11年間好きで居させてくれたことに感謝して、40代で新たな人生を始める気になった彼を祝福してあげたらどうかしら。一度別れて、再び「好き」と言ってくれて、一緒に旅行も行って。それだけ色んな思い出を作れたなら、もう充分じゃないかな。あなたも、次の人生に踏み出すタイミングが来たんじゃない?
「私が11年かけてきた想いを、ふらっと現れた、まさか年上の女性に心を奪われるなんて。 想いがストレートで、未来に夢を抱いてる私より、自分と同年代で子供がいらない彼女を選ぶのは当然なのでしょうか」と書いているけど、そういうことじゃないと思うのよ。
教えて! バツイチ先生

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