元犯罪者を支援する男性の話
悲しみをどう未来に転換していくか
僕は「ザ・ノンフィクション」という番組が大好きで、このドキュメンタリーだけは毎週録画をして見ています。
様々な方の人生模様に密着する番組ですが、最近の放送で印象深かったのは、元犯罪者の支援に取り組む男性の姿を描いた回です。
この男性は草刈さんという方で、刑務所や少年院から出てきた人の身元を引き受け、仕事と住居を提供しています。
彼は少年の「親代わり」となっていて、実際に身元を引き受ける際に「俺が親になったる」と断言するんですね。
そんな草刈さんは、過去に最愛の妹を元夫に殺害され、亡くされています。
妹さんの人柄を話す彼の姿を画面越しに見て、本当に妹さんのことを大切に思っていたんだなという思いがありありと伝わってきました。それと同時に、悲しみやつらさも感じ取れたので、いたたまれない気持ちになりました。
そのような過去を経験していながら、彼は元犯罪者の支援を続けます。
しかも、身元を引き受けた半分以上の人間が、草刈さんのことを裏切ったり、再犯に走ったりするそうです。
それでも支援の取り組みをやめようとしない彼に、「なぜやめないのか?」と聞くと、「妹に『やれ』と言われている気がする」とのこと。
「悔しさや悲しみ、そして許すことができない気持ちを、人を助けることに切り替えているのがすごい」と、ナレーションを担当した中島美嘉さんもインタビューで語っておられました。僕もその通りだと思います。
実際、自分がつらい経験をしているのに、ここまでできる人ってほとんどいないですし、僕が同じことをされたら、きっと恨みの方が勝つかもしれないと思いました。
前回のコラムや動画の中で、「生霊」についてお話しましたが、憎悪や怒りの念は対象の相手に飛んでいき、その人間になんらかの悪影響を及ぼすと僕は信じています。
藤本シゲユキ「一発逆転人間学」

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