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心と体トピックス

その不調、本当に女性ホルモンのせい? 産婦人科医が忠告、全て「ホルモンのせい」にする前に見直すべきこと

心と体

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妊娠・出産はどうしてもタイムリミットがある

――先生は音声配信でお悩み相談もされていますが、体以外のお悩みも多く寄せられるのですか?

とくに多いのがパートナーとの関係。そしてそれに付随して、妊活についてのお悩みもたくさん寄せられます。とくに40歳を目前にした女性で、パートナーも少し年上、という立場の方の、けっこう切羽詰まったお悩みは多いです。

――〈30代後半頃から増えるのが、妊娠を望めばまだどうにか産めるかもしれないけれど、果たして本当に子どもがほしいかどうかわからないというような悩みです〉というのも、けっこうグサッときました。〈人生でタイムリミットがある出来事はそう多くなく、妊娠・出産と親孝行くらいです〉〈どうしても子どもがほしいなら、なるべく人生前倒しに!〉というお言葉も……。

私はもうすぐ50歳を迎えますが、いつまでも妊娠できるのではないかという仮説のもとにさまざまな研究がなされてきた時代に育った世代なんです。45歳でも50歳でも元気に赤ちゃんを産めるのではないか、そういう治療ができるのではないかという可能性に、1990年代はすごく期待されていたかもしれない。でも今は、36歳を過ぎたら妊娠できる可能性がガクッと落ちるということが知られるようになりました。私と同世代の女性で、一生懸命仕事をしているうちに妊娠のタイミングを逸した、という方は少なくないですし、次の世代に同じ轍は踏ませたくないなという気持ちはあります。

――頑張ればいけるかも、という希望は、社会全体でもいまだに残っていますよね。

絶対無理とは言いませんが、可能性が低くなるのは確かですし、様々なリスクも大きい。「もっと早く知りたかった」というのは、私自身、診察をしていてよく言われることであり、そんな後悔をする方が一人でも減るよう、発信を続けたいと思っています。

《インタビューvol.3は7月1日更新》

 

【PROFILE】

高尾美穂

医学博士・産婦人科専門医。日本医師会公認産業医。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。イーク表参道副院長。ヨガ指導者。婦人科の診療を通して女性の健康を支え、 女性のライフステージ・ライフスタイルに合った治療法を提示し、選択をサポートしている。NHK「あさイチ」などのTV番組への出演や講談社のwebマガジン『mi-mollet』の連載、SNSでの発信の他、音声配信アプリstand.fmで毎日更新される番組『高尾美穂からのリアルボイス』では、体や心の悩みから人生相談までリスナーの多様な悩みに回答。700万回再生も超える人気番組となっている。著書に『超かんたんヨガで若返りが止まらない!老けたくないなら、骨盤底筋を鍛えなさい』『いちばん親切な更年期の教科書【閉経完全マニュアル】』(ともに世界文化社)、『心が揺れがちな時代に「私は私」で生きるには』(日経BP)など。

【Information】

『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)

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こころとからだに様々な悩みを抱え、「自分の人生が思う通りにならない」「こんなはずじゃない」と自分を責めがちな女性たち。でも実は、生理不順も、イライラも、落ち込みも、不妊も、体の不調も、女性の悩みのほとんどは実は女性ホルモンに関わるもの。この本では、高尾先生が日常でできる解決策を教え、解決策がないことならば違う角度でのとらえ方を提案。また、女性がラクになる生き方のアドバイスもたっぷり。
撮影/大坪尚人(講談社写真部) 取材・文/立花もも 構成/岩崎 幸
 
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