「いつも私を救ってくれたのは“本”だった」――。書評を中心にさまざまなメディアで活躍するフリーライター・さゆさん。コミュニケーションが苦手で、内向的な性格。仕事がうまくいかないときやアラサー時代の“焦り”、そして恋愛・結婚生活に悩んだとき……いつだって本がそばにいてくれて、本に救われてきた。そんな“悩んだときに救ってくれた一冊”をエピソードとともに綴ってもらいます。――あなたのその悩みを解決するヒントは、本にあるかもしれません。
自分の中の“ネガティブな臆病者”はなかなか追い出せない
あなたは、「強くなりたい!」と願ったことはありますか? ちょっとしたことで落ち込み、嫌なことをすぐに誰かのせいにしてしまう弱虫の私は、これまで何度も、強靱な肉体と精神力がほしい……と願ったことがあります。
ですが、何年も自分の中にしつこく居座る“ネガティブな臆病者”を追い出すのは、簡単なことではありません。そもそも「真の強さ」とは一体どのようなものなのか――? 今回は、就活が上手くいかなかった時に私を救ってくれた一冊の絵本とともに、「強さ」について考えてみたいと思います。
社会に出るのが本当に怖かった…自分のダメさに落ち込んだあの頃
今から12年ほど前、大学を卒業する時、私は「働きたくない」という強固な信念を持っていたので、卒業式の時点で、これから“無職”として生きることが確定していました。呆れたことに、甘えた私は4回生になっても、就活をする気が一切起きなかったのです。その原因は、ただ一つ。社会に出るのが本当に怖かったから。心身共に弱く、たびたびパニック障害を起こしていた私は、1日8時間、週5日働いている自分を想像することすら難しかった。とはいえ、無職のままでは両親が納得しないだろうと思った私は、大学卒業後、ライター・編集者を養成する教室に、バイトをしながら半年間通うことにしたのでした。
昔から、本や雑誌が好きで、ライターという仕事に憧れていた私。その教室で、取材や編集や校正の技術を学ぶにつれ、「書く仕事をしたい!」という気持ちは、ますます膨れ上がっていきました。しかし、半年間で教室を卒業した後、第二新卒という立場で、雑誌社や編集部へ就職しようとしても、それは全く甘いものではありませんでした。コピーライターを募集する会社からは、一体何通の「お祈りメール」を頂いたのか、もはや思い出せないほど……。唯一、関西の編集プロダクションに、最終面接まで進むことができたのですが、お試しで一日働かせてもらったとき、あまりの忙しさに心が折れ、こちらから辞退するという最悪の結末を迎えました(涙)。
「私、本当にポンコツで何もできないな……。体力も精神力もないし、誰かに怒られるのも怖い。一生無職で、親のすねをかじりながら生きていくのかな。あ、親にも早く働いて家を出て行くように言われてたんだった……」と落ち込んでいたとき、幼稚園生の頃から読んでいた本が全て並べてある自宅の巨大本棚で、目が合った絵本に私は救われることとなったのです――。
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