【マネー教育ゼロ環境から投資家へ】日本有数の投資家・藤野英人さんはどのような子ども時代をすごした?

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「ひふみ投信」をはじめとする「ひふみ」シリーズを運用するレオス・キャピタルワークス株式会社 代表取締役会長兼社長・最高投資責任者の藤野英人さんに、with class世代が気になるお金の話を聞く短期連載。

藤野さんはどんな子ども時代をすごし、何に影響を受け、投資家としての道を歩むことになったのか。そして、投資を通して何を学ばれたのかをご本人にお伺いしました。子どもに対するマネー教育に興味がある人、これからお金のことを勉強したい人、必読です。

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お金の教育は全くない一般家庭で育つ

お金の教育に関していえば、僕は子ども時代には全く受けていませんでした。そういう意味では、普通の家庭だったんですね。お金とは何かを考えたのは社会人になってから。ただ、変わった子だったみたいです。

15年ほど前、母に「あなたはどんな仕事をしているの?」と聞かれたので、説明したことがありました。「会社の調査をして良い会社に投資をしているんだよ。会社に行って社長と話をしたりして、売り上げとか、製品をどうやって作っているのか、どのように利益を出しているのか、いろいろな細かいことを調べるんだよ。そのうえで投資をするかしないかを決めるんだ」と話しました。そうしたら、母から「あなたは5歳のときとやっていることが変わらないわね」って言われたんです。

そのときに初めて聞いた、幼少期のエピソードがあります。僕は5歳の頃にアパートに住んでいたのですが、そのアパートの前にたこ焼きの屋台があったそうです。それで僕は幼稚園から帰ってくると、窓からずっと屋台のことを見ていた。何を見ていたかというと、お客さんを数えていたんですね。それで食事の時間になると、「ママ、今日はね、お客さんが20人も来て儲かったみたいだね」とか、「ママ、今日は5人だけだったよ。あのおじさんのお店どうなっちゃうのかな?」と言っていたようです。ずっと気になっていたんですよね、売り上げが。

あるときに遂に、ずっと売り上げを数えていた屋台のおじさんのところに突撃インタビューをしたらしいのです。「おじさん、たこ焼きを焼いて儲かるかい? 生活するために焼いているのかい?」って聞いたらしいです。5歳の男の子が下から見上げるようにして、そんなことを聞くなんて、なんか言い方が気持ち悪いよね(笑)。だから、母はその言葉をすごく覚えていた。そして「もう行きましょ」って屋台のおじさんの返事を聞かずに連れて行かれちゃった(笑)。話を聞くまではそんな記憶は全くなかったんですけれど、おそらくお金のことについては、子どもの頃から興味があったようですね。

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マネートピックス

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