会社とは?働くとは?その命題を考えていたらお金がついてきた
お金を増やさないと僕は仕事をやり続けることができないので、もちろん僕はお金を増やすことに全力投球します。でもどちらかというと、お金を増やすことは目的というよりも、僕にとっては手段なんですね。
”企業とは何か”それを探究することがやりたいことであって、あまりにも面白くなったので、アナリストの仕事を通じて起業したいと思い、今の会社を立ち上げることになった。お金の専門家ではあるし、お金の知識は人よりはあるんだけれど、どちらかというと、会社とか、仕事とか、生きるということのほうをずっと追求してきて、そのことをしっかり考えてきた。そうしたら、結果的にお金が増える、という世界に気づいたってことなんです。
僕自身、お金を増やせる会社を探すことはできないんですよ。なぜかというと、それはただの結果だから。業績や売り上げを上げてお客様に喜んでもらった会社が利益を上げると、何ヵ月後に株価が上がる。株価が上がる下がるは結果論でしかないんです。世の中に価値のあるものをお届けして、売り上げと利益を上げる会社を見つけることが、どちらかというと僕にとって楽しいことなんです。そのことを通じて、お金の意味とか、現金の意味とか、株の意味とか、会社の意味とかを考えたんだけれども、お金の教育という観点からお金のことを考えたことがないし、今もそういう考え方はないですね。
投資家 藤野英人(ふじの ひでと)さん

レオス・キャピタルワークス株式会社 代表取締役会長兼社長・最高投資責任者
1966年富山県生まれ。1990年早稲田大学法学部卒業。国内・外資大手投資運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年レオス・キャピタルワークス創業。主に日本の成長企業に投資する株式投資信託を運用。JPXアカデミーフェロー、東京理科大学上席特任教授、早稲田大学政治経済学部非常勤講師。一般社団法人投資信託協会理事。近著に『お金を話そう。』(弘文堂)、『投資家みたいに生きろ』(ダイヤモンド社)、その他『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『ゲコノミクス 巨大市場を開拓せよ!』(日本経済新聞出版)など著書多数。
『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』

『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』
藤野英人・著/1,500円
2021年5月13日発行 マガジンハウス
「僕らのお金の使い方」が”社会の未来”を決めていくーー
稀代の投資家が「14歳の自分」に思わず伝えたくなった、お金に使われない、お金で苦労しないための「考え方」とは? 14歳の子どもはもちろん、お金に対する漠然な不安を抱いている大人にも読んでほしい一冊。大人でも子どもでも一生役立つ「お金の話」がつまっています。
マネートピックス

「マネートピックス」に関する記事をまとめたページはこちら。 with classでは、教育・住まい・時短術をメインに、暮らしをラクに豊かにする、共働き夫婦向けのトピックを発信中。
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