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written by girlsエディター 佐藤なおみ
07.Jun.2018

いよいよ公開!『万引き家族』の見どころ

こんにちは、girlsエディターのなおみです。

先日ひと足先に、是枝裕和監督の最新作『万引き家族』を観てきました。

カンヌ国際映画祭で見事パルムドールを受賞し、話題となったこの作品、テーマはずばり「家族」です。

with読者世代のみならず、すべての人々にぜひ観てほしい作品です。

あらすじ

東京のある古びた一軒家に暮す5人家族。
一家の長・柴田治(リリー・フランキ―)は、日雇いの給料だけでは家族を養いきれず、息子の祥太(城桧吏)と万引きで生計を立てている。
貧しくとも一つ屋根の下仲睦まじく暮す一家だったが、ある日、団地の外で凍えている幼い少女・ユリと出会う。
そんな彼女を家族として迎い入れる柴田家だったが、次第にそれぞれの抱える「秘密」が明らかになる―。

第2の柳楽優弥となるか

主役を務める城桧吏は、今作が映画出演2作目というまだ経験の浅い子役です。
しかし日々万引きに手を染め、どこか冷めたような目で大人を見つめるその姿は、若干11歳とは思えないほどの演技力。
「誰も知らない」でカンヌ映画祭最優秀主演男優賞を受賞した、かつての柳楽優弥に重なる部分があります。

幸福な国の現実

この映画の題材となるのは万引きやネグレクトなど。
まさに日本の現代社会が抱える闇を、一手に引き受けたかのような作品となっています。
しかし子どもたちが戯れる河原には、確かに遠くにスカイツリーの姿が確認でき、そのたびに観客はこれが現代の日本であるという現実を突きつけられます。

主役だけじゃない、光る脇役の存在

豪華なキャストで話題の本作。しかし脇を固める役者も最高の布陣です。
 
近所で個人商店を営む老人役には柄本明。とぼけたようなそぶりを演じていますが、その鋭い眼は万引きに手を染める幼いきょうだいたちをしっかりと見つめています。
 
警察官役には高良健吾、そして池脇千鶴が。子どもを優しくいなし、大人には厳しい面も見せる2人の安定感のある演技も光ります。

幸せな「家族」の姿

同じ家にいながら食事の時間はバラバラ、テーブルを囲んでもそれぞれの目線はテレビやスマホ。
家族が集うはずの食卓でこういった光景が当たり前になったいま、盗んだカップラーメンや、肉がほとんど入っていない鍋などを囲みながらも、わいわい過ごす姿は幸せな家族そのものなのではないでしょうか。
 『万引き家族』はあす6月8日から全国ロードショー。
 世界にも認められたかなりの良作となっていますので、ぜひご覧になってみてくださいね。
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