with girls
written by レギュラーメンバー 篠原 美優
22.Jul.2018

『料理好き』であることと『家庭的』であることは違う

図書館で半年前くらいに予約していた
小説『BUTTER』。ようやく順番がきました(笑)

めっちゃくちゃ面白くて、あっという間に読了。

色んな気付きがあったけど、1番私の中で印象に残ったのは『料理とは誰のために、なんのためにするのか?』という問いかけ。

作中『料理とはロックだ』という名言(迷言?(笑))が出てくるのだけど、自分の場合は、その都度その都度で、料理をしたい目的は違うかなあと。

誰かのため、から始まって、結果的に自分のためになることもあるし、自分のため、から始まって、それが誰かのためになることもある。

この小説が問題提起しているものの1つに、『男性が女性に求める家庭的とは』というものもあり、すごく考えさせされた。

思うのは、自分の行動の意味を、他者から違う意味に定義付けされてしまう、気持ち悪さ。

偏見、社会の風習、『こうあるべき』という思い込み、なとがその背景にあると思うんだけど、『料理好き=家庭的』は、特に根強い思い込みな気がする。

『料理』をテーマにした別のおすすめ小説で、吉本ばななさんの『キッチン』というものがあるのだけれど、そこに出てくる大好きなフレーズが

『暗闇のなか、切り立った崖っぷちを歩き、国道に出てほっと息をつく。もう沢山だと思いながら見上げる月明かりの、心に染み入るような美しさを私は知っている』

というもの。

『キッチン』の主人公も料理が好きで、有名な料理教室の先生の助手になるくらいの腕前。だけど、 『家庭的』とはほど遠い。

この小説を読むと改めて『料理とは孤独な作業だなあ』と思う。自分の好きな味、自分のそのときの体調、自分がそれまで出会ってきた味覚や盛り付けなどのセンス、など、自分というものにも向き合う作業。

それって、『人生』とも似ているなあ、とか(笑)

男も女も『家庭』という基盤がある人は強い、と思う。

だけど、基盤があることと、『一人では立てない』ということは、違う。

あくまで、自分の人生の責任を取ってくれる人は、自分しかいない。

自分がどう生きたら幸せなのかは、自分しか分からないし、自分で探すしかない。

過剰に『孤独』を追求してみたり、過剰に『家庭的なもの』を追求してみたり、色んなものを『過剰に』摂取してみてはじめて、自分にとっての適量が分かる。

そしてその『適量』は、日々変化するもの。

何事も決めつけすぎず、『今、そのとき』の自分の感覚に正直に、なるべく無理がなく、自分の人生を追求していけたらいいな。

今回『柚木麻子』さんの作品は初めて読んだけど、これだけ色んなことを考えさせてもらえて、とっても面白かった❗

柚木さんの作品を、爆買い…じゃなく、爆借りしようと思います💕



⚠注意この小説、ダイエット中や、断食中の人は、絶対読まない方がいいです(笑)
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