仕事・働き方
行動心理士 長谷川ミナの「OLセラピー」
15.Apr.2018

同僚の言動にイライラ!! ストレスに振り回されないための心理学的コントロール術

アラサー行動心理士 長谷川ミナの『OLセラピー』第18回目の配信です。

お仕事の悩みはどこに行っても誰にでもある、当たり前のこと。

『OLセラピー』とは、よりよいOL生活を楽しんでもらうために、行動心理学に基づいて職場のお悩みを解決していくコーナーです。
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Ⓒyukaco tomioka


さてさて、今回ご紹介するのは「同僚の言動にイライラしてしまうこと」に対するお悩みです。

今回のお悩み

最近、職場の同僚の気が利かない行動、遅刻などを目にすると無性にイライラしてしまいます。その相手にそっけない態度をとってしまい、気まずくなってしまうこともあり、ストレスから抜け出せません……。
このようなイライラに振り回されない考え方があれば教えて欲しいです。
(32歳・営業事務・Nさん)


「自分だったらこうするのに」と、自分の期待通りに相手が動かない時にイライラすることはよくありますよね。(そもそも遅刻は言語道断ですが)

Nさんが悩むように「イライラ→相手とギクシャク→ストレス」の流れからは、なかなか抜け出すことができず、ストレスが蓄積していくという負のループに陥りがちです。

ここは、上手に自分の中で怒りをコントロールする方法を身につけておく必要があります。

では、「イライラに振り回されない」ための3つの方法をご紹介します。

・価値観の違いを理解しよう

・イライラする気持ちを客観的に捉えよう

・ストレスに効果的な「呼吸法」を取り入れる


価値観の違いを理解しよう

人には育った環境や受けた教育によって、様々な価値観が生まれます。
Nさんにとっては「気を利かせること」「時間を守ること」が重要でも、同僚にとってはあまり重要なことではないのでしょう。

もちろん、ビジネスにおいてはどちらも重要なことですが、この価値観の違いこそがイライラの根本原因となります。

しかし、価値観がすべて一致するのは兄弟ですら難しいこと。ましてや相手の価値観は容易に変えられるものではありません。

ここはNさんがストレスにならないためにも、自分自身の“受け止め方を変える”ことが大切です。

同僚の遅刻に関しては、社会人として評価を下げてしまうことなので直すべき部分ではありますが、これは同僚側の問題であり、結果として困るのは同僚自身です。

それに対してNさんがイライラしてストレスを感じることはハッキリ言って無意味です。まずは相手の課題と自分の感情を分けて考えるようにしていきましょう。

また、気が利かない、など相手の行動に引っかかることがあったとしても、
今まで生きてきた経験が違って、相手には学ぶ機会がなかったのかもしれない、と受け止めるようにしてみてはいかがでしょうか。

その時は、反面教師として「私も気を付けよう」と、自分自身の勉強の場として視点を変えるだけでもイライラは解消されます。

このように、相手の課題と自分の感情を分けて考え、色んな考え方や価値観があるものなのだ、と捉えるようにしていきましょう。

特にビジネスシーンにおいては自分のキャリアには必要のないこと、と割り切ることは案外簡単かもしれませんね。


次のページ>>イライラする気持ちを客観的に捉えることも重要!

イライラする気持ちを客観的に捉えよう

そっけない態度で同僚と気まずい関係になることがあるということですが、
イライラしている理由を説明しない限り、Nさんが何に対して怒っているのか同僚には伝わっていないでしょう。

心理学的には、怒りの感情は「二次感情」と呼ばれ、その根本には落胆・心配・悲しみなどの「一次感情」があると言われています。

まずは、自分の気持ちや思考を客観的に捉える「メタ認知」という方法で、
「なぜ自分は怒っているのだろう?」と自分の怒りがどの気持ちから発生しているのかを客観的に捉えて、怒りに変わる前の“一次感情”を相手に伝えてみてはいかがでしょうか。

例えば、「あなたの遅刻する姿を見ると、一緒に仕事を頑張る気がない気がして悲しくなる」などと伝えることで、相手に初めてNさんの気持ちが伝わります。

このように怒りに任せない方法に変えるだけで、同僚にNさんの誠意も伝わり、直そうと思えるきっかけになる可能性もあります。

もちろん意見を伝えたとしても変わるかどうかは相手次第ですが、重要なのは自分の気持ちをきちんと相手に伝えるということ。それだけでNさんの怒りを鎮める効果があるのです。

また、「メタ認知能力」を高める方法のひとつとして「筆記開示法」もおすすめです。
自分がなぜ怒っているのか、などネガティブな感情を1日15~20分程度ノートに書き記す心理療法です。

ある実験では、怒りを感じた出来事について筆記開示法を3週間続けたことで、ネガティブな心理状態でいる時間が短くなったという結果が出ています。

メモを取る方法としては、下記の3ポイントを軸に書いてみるのがよいでしょう。
・怒っていることを書き出し、怒りの原因を探る
・相手の問題なのか、自分が関わることで解決する問題なのか確かめる
・伝えて解決できることなのか、どう伝えたら相手に理解されやすくなるのか考える

このように現状の怒りを客観視することで悩みが整理され、すぐにイライラしてしまうということが軽減されるのです。

繰り返して考えることによって「メタ認知能力」が向上するため、自分の思考や行動を把握することもでき、同じイライラを繰り返さないようになります。

自分自身でストレスをコントロールすることができるようになるので実践してみてはいかがでしょう。

ストレスに効果的な「呼吸法」を取り入れる

心理学的にもストレス解消にとても効果的と言われているのが「深呼吸」です。

深呼吸をすると脳内物質の幸せホルモンであるセロトニンが分泌されるのですが、怒りの感情はセロトニン神経が活性化することで鎮まりやすくなります。

心理学の研究によると、一日たった5分や10分の深呼吸でも、心身の状態を整えるのに十分に効果があることが知られていて、
PTSD(心的外傷後ストレス障害)の患者が、ゆっくりと呼吸をする練習を毎日20分間行ったところ、症状が緩和されたという効果も出ています。

深呼吸は、1呼吸につき10~15秒くらいかけ、1分間に4~6回の呼吸を、5~10回ほど繰り返します。

やり方としては、椅子に腰を下ろして背筋を伸ばし、鼻からゆっくり息を吸いこみます。
大切なのは、胸部呼吸ではなく、お腹に空気を取り込み、下腹部を膨らませたり、へこませたりする「腹式呼吸」で行うことです。
次にゆっくりと口で息を吐きます。ストローから息を吐き出すようなイメージで吐くといいでしょう。

この呼吸法を行えば気持ちが落ち着き、脳と体をストレスで緊張した状態から、セルフコントロールできる状態に切り替えることが可能になります。

イライラすることが増えてきた、という時は習慣化してみると効果的です。


他人の言動を気にして振り回されていてはただNさんのストレスの負担が増すだけです。

ストレスをコントロールできる思考に変えて、イライラに振り回されない余裕のある心を目指していきましょう!

ということで、
今回の合言葉は「イライラ相手は反面教師!」です。

ではでは、皆さまのよき日々を願って……♥

また来週!

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