仕事・働き方
行動心理士 長谷川ミナの「OLセラピー」

「言うことを聞かない後輩」と、仕事を進めていくための3つの心理学的アドバイス

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Ⓒyukaco tomioka
アラサー行動心理士 長谷川ミナの『OLセラピー』第5回目の配信です。

人間関係の悩みはどこに行っても誰にでもある、当たり前のこと。

『OLセラピー』とは、よりよいOL生活を楽しんでもらうために、行動心理学に基づいて職場のお悩みを解決していくコーナーです。

さてさて、今回ご紹介するのは「言うことを聞かない後輩」へのお悩みです。

今回のお悩み

常に「でも…」と言って、自分のミスを認めない後輩。
勝手に自分で進めてしまい、何度もミスを犯す始末……。
自己主張が強く、あまり言うとトラブルになりそうなので強く注意できず……。
どうしたら後輩とスムーズに仕事ができるようになりますか?
(33歳・看護師・Sさん)


このように、扱いづらい後輩(以下・Kさん)は、プライドが高く経験値も低いことから「言われなくても自分でできる」と思い込んでしまっているケースが多いです。

注目したいのはKさんがいつも使う「でも」という言葉。

心理学的に「でも」「どうせ」「だって」など、Dから始まる言葉を総じて「D言葉」と言います。

これは、相手の意見を否定しつつ、自分を認めてほしい!自分の意見にかまってほしい!という心理の現れ。

とは言え、自分なりの方法で進めてミスを犯してしまうようでは仕事になりませんよね。

Kさんは、自分を否定されたくない気持ちや根拠の無い自信を優先してしまい、しっかりと現実に向き合っていない状態です。

また、「あまり言うとトラブルになりそうなので……」というSさんの懸念通り、Kさんはこれまでも周りにそのように思われた結果、誰からも指摘されることなく、放置されてきてしまったのです。

だからこそこの先、お互い良い仕事仲間としての関係値を築いていくには、上司であるSさんがうまく手綱を引く必要があります。

プライドが高い部下には、この3つを実践してみよう!

・後輩に期待する態度を見せる

・同志として接する

・モチベーションを上げてあげる


・後輩に期待する態度を見せる

ピグマリオン効果」という心理手法を使って、後輩の意識を変えましょう。

これは、上司であるSさんや周囲の人がKさんに期待することで、
Kさん自身がそれに応えようと真摯な姿勢で頑張り、実際に仕事ができる人間になるという立証に基づく手法です。

自分を認めてほしい!自分の意見を尊重してほしい!と思っているKさんですから、
「Kさんならできる」
「この仕事はKさんにやってもらいたい」
と頼りにして自尊心を引き出してみてください。

人から必要とされることは誰でも嬉しいものです。

Kさんを見ているよ、認めているよ、という気持ちが後輩の意識を大きく変えます。

また同時に自分がやらなくちゃと、責任感も湧くのです。


・同志として接する

根拠の無い自信があった後輩も、期待に応えようとすることで責任感が増し、プレッシャーとなってしまうケースもあります。

失敗すると “どう自分を守ろう”ということで頭がいっぱいになり負のスパイラルに陥ることも!

ここは、ポジティブな方向に向けるために「Kさん一緒に頑張ろう!」と同じ目標に向けて取り組む同志というスタンスでヤル気を持たせてあげましょう。

例え後輩が失敗をしてしまっても、アサーションという、相手を尊重して間違いを指摘する方法をとりましょう。
「~しちゃいけないでしょ!」「こうしなさい!」と押しつけてしまうと、プライドが高い後輩はただ反発するだけです。

アサーションとは
「私はこうした方がいいと思う」「私はこうしたら成果が上がったよ」など、主語を「私」に置き換え、自分の意見・感想として伝える手法です。フラットな意見として伝えることができるので、相手は聞く耳を持ちやすくなるのです。

その時、Kさんにも「どうしてこうなったと思う?」と問いかけて、‟自分で考えさせる”ことも大切です。

考えて行動すれば、自然と力は身につきます。

また、理解者がいるだけで、Kさんの“自分を守ろうとする言い訳”のバリアも緩められるでしょう。


・モチベーションを上げてあげる

結果がすぐに出なくても、「努力は素晴らしかった!」など、思い切って褒めてヤル気をアップさせましょう。

結果だけを求めてしまうと、ヤル気を削いでしまうこともありますので、その過程を褒めるようにしてください。そうすることで、次は成功させようと取り組むモチベーションが上がりやすくなります。

人を動かすのは心。
どんなに後輩が非常識でも正論だけで人の心は動かせないのです。

どうしても関わらないといけない関係であれば、まずは周りが変わることが大切です。

というわけで、今回の合言葉は「悔しさを噛み殺してお膳立て」です。

ではでは、皆さまのよき日々を願って……♥

また来週!


皆さまの職場でのお悩みを募集しています!
同僚のこんな言動に悩まされている、 こんな状況のときはどうしたらいい? など、ささいなことでも構いませんので教えてください!

▼受付中~!
https://jn.kds.jp/with/6436/

PROFILE
著者:長谷川ミナ
アラサーの行動心理士。日課は瞑想すること。祖母譲りの強い直感で分かるオーラに加え、行動から見える他人の心理を読み取り、皆さまの日常の悩みやモヤモヤを紐解いていきます。
http://profile.ameba.jp/hasegawa37/

※アメリカの教育心理学者、ローゼンタールが提唱した心理学用語。

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