仕事・働き方
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「誰にでもできることを人はやらなくなる」自分は“普通な人間”と思っている人こそ仕事で大切にすべきこと

書店に行くとさまざまな自己啓発本が溢れている。仕事でちょっと悩みはあるし覗いてみたはいいけれど、「並んでいるタイトルを見るとキラキラしすぎている……」「自分にはちょっと意識が高いかもしれない」と感じた人もいるはず。そんな人におすすめなのが、『「フツーな私」でも仕事ができるようになる34の方法』(日経BP)である。

著者は、2018年に『ブスのマーケティング戦略』(文響社、のち集英社文庫でも発刊)を出版し、ご自身の経験をもとに「女性が見た目以外の武器を持って、人生を幸せに生きる方法」を提案し、話題となった税理士の田村麻美さん。今回の本は、「自分には能力がない、仕事でなかなか評価されない」と悩んでいる人に向けた一冊である。そんな田村さんにインタビューを実施。インタビューvol.1では、仕事をしていく上で大切なこと、田村さんが税理士になった背景などについて伺った。
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意識低い系のまま今よりちょっと仕事ができるようになる

――『「フツーな私」でも仕事ができるようになる34の方法』、すごく参考になりました。というか耳が痛かったです。「自分には何もない……」と落ち込むより前に、やれることはたくさんあるよなあ、と。

田村麻美さん(以下、田村) “ビジネスメールとはいえ、相手にあわせて人間味を感じる内容にする”とか、“深刻なメールのあとには電話でフォローを入れる”とかね。メールの宛名や相手の肩書に間違いがないかチェックするなんて、今さら書くまでもない当たり前のことだろう、と言われてしまうかもしれませんが、そういう基本的なことほど疎かになっていくのが人間というもの。入社一年目のときは、誤字の一つもないよう見返してからメールを送信していたのに、今は気にしなくなっている……ということ、結構ありませんか?

――ありますね……。ものすごくしょうもない誤字脱字をしています。

田村 誰にでもできることを、人はなぜだかやらなくなっていってしまうんです。私自身は、仕事ができる人だっていう自負があるわけではなく、仕事で絶対に何かを成し遂げたい! という情熱も特にない、ってタイプ。でも、そういう私みたいな“フツー”な人こそ、与えられた仕事をミスのないよう人一倍丁寧にやるってことは、結構大事だよなと思いながら書きました。逆に「仕事が生きがい」「バリバリ働く!」って人には、この本は向いていない(笑)。お読みいただければわかると思いますが、意識低い系のまま今よりちょっと仕事ができるようになる、という本なので。
――そこが、すごくよかったです。仕事にやりがいを、とか、“好き”を仕事に、とか、とても素敵なことではあるんですけど、その幻想に押しつぶされている人もきっと多いはずなので。

田村 そうなんですよ! 20代のとき、仕事ができない自分に落ち込んで、どうにか改善しようと「仕事術」的な本や、いわゆる自己啓発系の本を読んだんですけど、どれもギラギラしていて全然私には向いていなかった。ネガティブでもポジティブでもない絶妙な距離感で、仕事のやり方を教えてくれる本ってないかな? と思っていた、あの頃の自分に向けて書いた感じなんですよね。だってそんな……“好き”を仕事にできるほど極められる能力と気力を持っている人、そうそういないですよ。ほとんどの人は、生きていくうえで働かなきゃしょうがないから働いていると思うんです。
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