仕事・働き方
#おしゃれOLさんのスキルアップ

人気声優・梶裕貴が明かす「YouTubeを始めた理由」ファンからもらって嬉しかった“ある言葉”

トップをひた走る人気声優が語るプロ論

きっと誰もが聞いたことのある声の持ち主、梶裕貴さん。14歳で声優を志し、まっすぐにその道を歩いてきた“声の芝居のプロ”である一方、アパレルブランドのプロデュースやYouTubeなど活躍の幅を広げている。その裏には「すべての経験を声優に生かせる」という深く熱い思いがあった。

声優ってどんな経験も「無駄にならない」

pattern_1
[梶裕貴]着用衣装/すべてスタイリスト私物
10年続く作品もあれば、10年以上前の作品の新シリーズが突然始まることもある。誰しもが年を重ねると声が変わっていくものだが、声優は時空を超えて同じ役を演じるため、“声の調律” が必要になるという。

「声帯も筋肉なので、筋トレと同じように、使いすぎると壊れます。そして、そこから修復する度にどんどん強くなっていくんです。自分自身の声も、聴き比べると新人時代の方が圧倒的に軽いとすぐにわかります。キャリアと共に、地声はどんどん太くなっていくものなんでしょうね。もちろん、技術でカバーして若い頃の声質に近づけることは可能なのですが……、何より難しいのが“経験値の差”を埋めること。

例えば『僕は戦う!』というセリフがあったとして、“何も知らないからこそ踏み込める、若さゆえの勇気や自信” という表現をするキャラクターもいれば、“歳を重ね、色々なことを経験してきたからこその説得力”というものを表現したいキャラクターもいるわけです。どちらが良い悪いというわけではありません。でも、もし若さやフレッシュさを求められていたなら、自分の年齢とは関係なく、プロとしてはそこに合わせていかなければならないんです。この経験値を減らす作業…… “引き算のお芝居” が、すごく難しいんですよね(笑)。

声優は技術だけじゃなく、人生経験や精神状態がそのまま芝居に表れる職業。セリフとして言っている内容を、自分自身が身をもって経験したことがあるのか、共感できるのかで、そこに乗ってくる重みや生々しさが全然違う。だからこそ僕は、できるだけ色々な人生経験をしたいと思っているんです」

声優って「無限の可能性」がある職業

pattern_1
バラエティ番組の出演に雑誌の特集、最近では“声のお芝居” 以外の場面でも声優さんを見かけることが多くなった。梶さんもYouTubeチャンネルの開設やドラマ出演、アパレルブランド「en.365° エンサンビャクロクジュウゴド」のプロデュースなど、様々なジャンルへと進出している。

「YouTubeをはじめたのは、昨年の春。コロナ禍において、子供たちが少しでも安心して楽しい時間を過ごせるよう、自分にも何かできないかと考えたのがきっかけでした。エンターテイメントに関わる人間として“人を楽しませること” も大事にしてきたことのひとつだったので、朗読こそ、声優として一番力を発揮できるメディアではないかと挑戦してみることにしたんです。最初は『桃太郎』の朗読でしたね。『子供がすごく喜んでいました!』『不安でなかなか寝つけなかったけれど、声を聴いていると自然と眠れました』など、直接リアクションをいただけたのがすごくうれしかったです。

最近ではゲームのプレイ動画なども投稿していますが、あくまでも“朗読が中心” という思いは変わりません。自分を表現する場であり、応援してくださる方との交流の場としても大切にしています。アパレルブランドも、僕にとっての表現場所のひとつ。『お芝居とはまた違う、何か面白いことができたら素敵だな』という思いから企画し、ありがたいことに実現できたことのひとつです。

今回はファッションでしたが、絵を描いたり写真を撮ったり、何かを作って遊ぶのが小さい頃から大好きで。声優である僕の活動が、後輩たちの可能性をより広げることに繋がればいいなと思う反面……だからこそ、何よりも声の芝居に軸を置いていかなきゃいけないなとも思っていて。例えば、『雑誌の表紙を飾りたい』とか『歌って踊りたい』とか、それぞれ色々な目標を持って努力するのは素晴らしいことなんだけれど……その夢が“声優” である以上は『何よりも声のお芝居をやりたい! 聴いてほしい!』という気持ちでいてほしいんですよね。そのくらい“声優” というのは、一筋縄ではいかない職業だと感じていて。なのでその為にも、まずは僕自身がそれを体現していかねばと思っていますね」

HOW about 声優?

梶裕貴さんに聞いた声優のお仕事って?

【1】実際の年齢や性別を超え、人以外のキャラクターも表現できるのが魅力のひとつ
【2】どんなに売れっ子でもベテランでも、基本的にメインキャラクターはオーディションで決まることが多い
【3】声優自身の人となりや経験値がそのまま役柄の厚み・深みとして反映される
【4】一日でいくつかの現場をこなすのは頻繁にあること
【5】声優の中には全く別業種から転職して声優になる人もいる(年齢制限もない)

PROFILE

かじ・ゆうき/1985年9月3日生まれ。東京都出身。高校在学中に事務所主催のオーディションを受け特待生として合格し、養成所に入所。2004年にゲームで声優デビュー。代表作に『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役をはじめ、『七つの大罪』のメリオダス役など。昨年WOWOWオリジナルドラマ『ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~』で実写連続ドラマ初主演を果たした。

劇場版アニメ 『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』 公開中!!

pattern_1
©2021「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 ©堀越耕平/集英社
原作シリーズが世界累計5000万部を突破し、圧倒的な人気を誇る『僕のヒーローアカデミア』。その劇場版アニメ第3 弾が8 月6 日(金)全国東宝系にてロードショー。梶裕貴さんは、メインキャラクターの轟焦凍役を担当! ぜひお見逃しなく。

続きはwith9月号でお楽しみください♥

こちらの記事もオススメ!

pattern_1
撮影/峠 雄三(人物)、水野昭子(静物) スタイリスト/SUGI(FINEST) ヘア&メイク/中山芽美(e-mu) 取材・文/吉井のり子 構成/佐藤美穂 デザイン/マッシュルームデザイン 撮影協力/AWABEES、TITLES

●再構成with online編集部  ●商品情報はwith2021年9月号発売時点のものです。
 
26 件

キーワード

急上昇キーワード

新着記事

あなたへのおすすめ