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プレゼンや婚活…「手応えがあったのにダメだった」ときやりがちなNGなこと。“話し方”を磨くコツとは?【青木源太インタビューvol.2】

「手応えがあったけどダメだった」は一方通行のコミュニケーションだから

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――「あ、はい」とか「え、この件につきましては」とか、話す前に言葉を挟んでしまうのも気にしなくていい、というのはけっこう励まされました。

青木 よく聞けば、プロだって意外と「あ」とか「え」は多用していますからね。流暢に話すことばかりに気をとられて、結論のわかりにくい話や自分にしかわからない表現を使うほうが良くないと思います。

――番組でトラブルが起きて、自分のしゃべりで間をつなごうとした青木さんがうまくできなかったとき、羽鳥慎一さんに「自分だけでどうにかしようとしない」ことを教えてもらった、というエピソードもすごくいいなと思いました。

青木 番組には基本的に台本が用意されているので、台本どおりに進行できなくなったときに一番、アナウンサーの真価が試されるんですよ。たとえば、出るはずのVTRが流れないとか、中継が繋がらないとか。
――先日『マツコの知らない世界』(TBS系列)の実況中継SPで、トラブルで発生した7分間の空白を、TBSの松宮一彦さんが手持ちの情報を話すだけで繋いだ、というのを見ましたがすごかったです。

青木 松宮さんの何がすごいって、繋ぐために話していた内容に、司会の(黒柳)徹子さんが本気で食いついてしまったところなんですよ。それほど話がおもしろかった、ということですから。どんな状況でも、相手が求めていた話題でなくても、興味をもたせることができる。それこそが本当の話術なんだと思います。

これは、就職活動をする学生さんにいつも言っていることですが、「学生時代、何に打ち込んでいましたか?」と聞かれて、特別に価値のある活動を答える必要はないんです。舞台観劇やアニメ鑑賞、世界遺産巡りでも、なんでもいい。だけど聞いた相手が「ちょっと調べてみようかな」と思ってくれたら、それで勝ちなんです。

――そのとき必要になってくるのが、vol.1でもおっしゃっていた、「好き」を押しつけ過ぎないというバランス感覚ですね。

青木 自分のためだけに話しすぎない、ということですよね。就活のグループディスカッションでも、一番前に出て話していた人が落ちる、って話をよく聞きますよね? プレゼンでも婚活でも、手応えのあったときほどダメだった、という場合は、だいたい自分だけが気持ちよくなってしまっているんだと思います。繰り返しにはなりますが、コミュニケーションは双方向のもの。相手あってのことですから。

――もしご自身が面接官をするときも、やはりそこは注目されますか。

青木 そうですね。自分が、自分が、と人の意見を押しのけて話す人よりは、視野を広くもって適切に話を振ることができる人、とっさの対処ができる人、のほうがやはり一緒に働きたいですから。とくにアナウンサーは、気遣いをしなきゃいけない場面がとても多くて。共演者に対して、観てくださる不特定多数の視聴者に対して、心地よい時間を送っていただけるよう努めるのはもちろんのこと、時間配分を管理しつつ、番組がつつがなく成立することを考えなきゃいけない。どんな職種であれ、ほとんどの人は、そうやって各所に気を配りながら働いているはずですから、仕事で悩んでいる方にも、本書が少しでも役に立ってくれたら嬉しいです。


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次回インタビュー最終回は、世間を“把握”することの大切さ、そして仕事で悩んでいるアラサー世代が、30歳前後のうちにやっておくべきことについてお伝えします。(次回は9/21更新)

<プロフィール>

青木源太
1983年5月7日生まれ。2006年に日本テレビ放送網に入社し、2012年には「Oha!4 NEWS LIVE」や「スッキリ!!」のレギュラーとなる。2015年「PON!」のMCに抜擢され、爽やかなキャラクターで人気を集めつつ、2018年には「バゲット」や「火曜サプライズ」のMCとしてさらにアナウンサーとしての実力を伸ばした。その他、箱根駅伝中継、プロ野球中継などのスポーツ実況も多数経験。2020年9月末に日本テレビ放送網を退社、現在はフリーアナウンサーとして活躍中。with onlineにて「青木源太の投資について、ちょっと語らせてください!」を連載中。
 

『口ベタな人ほどうまくいく たった1日で会話が弾む! 話し方のコツ大全 』(青木源太/宝島社)

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撮影/水野昭子 取材・文/立花もも 構成/岩崎 幸
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