仕事・働き方
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【田舎の“パギャル”が起業するまで】女性起業家・生駒幸恵「需要がないものを無理に売ろうとするビジネスは違う」SNSを使えば奇跡が起きるわけではないと語る理由【短期連載vol.4】

いつかは自分でものを作り、人々に届けたい

2014年頃に、自分でデザインした商品をSNS上でバズらせたことがありました。その成功体験が、今でも忘れられないんです! 自分で見つけてきたものをちょっとアレンジして、自分で作って、価値をつけて、それを売って大きな利益を出す。それがものすごく楽しかったし、その時に「自分で何かを作って流行らせるのが好き」なんだと気づきました。

SNSマーケターとして人にアドバイスをするのが使命だと思って独立しましたが、やっぱり自分の手で世の中に求められるものを作って、それで利益を出すということもまたやりたいと思っています。今度は食べ物でもいいし、なんでもいいので自分が好きなもので、なにか生み出して、それをビジネスにしたいと考えています。

SNSは、売れないものを売るためにあるわけではない

振り返ると、バロックジャパンリミテッド時代の、カリスマ店員たちを集めた「リエンダガールズ」との出会いは私にとってすごく大きかったと感じます。彼女たちと一緒に行ったSNS活動が、私にとって初めてのSNSを使ったビジネスの大きな成功体験となり、現在のキャリアに繋がっています。

そしてあの時の活動から学んだことの中でとても大切だったことが、「売れないものを無理に売ろうとするビジネスは、自分がやりたいこととは違う」ということです。

「リエンダガールズ」とのSNS活動がビジネスとして大成功したのは、彼女たちに潜在的な需要があったからなんです。もともと需要があるものをSNSでさらに広げる方が断然楽しいし、その方がみんな幸せになれる。反対に需要がないものを必死に売ろうとすると、全員不幸になる。そう感じたんです。

SNSマーケターとして日々、いろんな企業さんと関わっていると、そもそも需要のないものをどうにか売ろうとする企業さんは少なくはありません。そういった「無理な案件」と判断したものは、残念ですが私はお引き受けしていません。

「SNSをやると奇跡が起きる!」と信じ込んでいる企業さんはたくさんいますが、それは違うと私は思っています。SNSを始めればどんなビジネスでも成功するなんてことは、残念ながらありません。「リエンダガールズ」がいい例ですが、結局はもとから需要があるものをSNSでさらに広げることで大きな売り上げにつながるのです。

「好きを仕事に」したい人は、まず「そもそも世の中に需要があるのか?」をちゃんと判断する力が必要とされます。その力がないと、きっと時代が変化するたびに適応できず、淘汰されてしまうのだと思います。

生駒幸恵

1986年生まれ。千葉県出身。株式会社バロックジャパンリミテッドに入社し、グラフィックデザイナーを経て、ブランドSNS及び通販部門運営を経験した後、WEBマーケティンググループを設立。社内全体のSNSチームの統率、運営を任せられる。ビジュアルスタッフの育成やSNSの改革に取り組み、店舗・通販売り上げ向上に貢献。2016年TBS「マツコの知らない世界」にゲスト出演し、2017年に著書『ステージを上げるSNS絶対6ルール』を出版。株式会社バロックジャパンリミテッド退職後、自身が代表を務める株式会社IFPARKMEDIAを設立。現在はTV出演や、アパレル、美容系など多くの企業へのSNSコンサルタントとして活動中。

IFPARKMEDIA

ただのSNS運用代行や広告代理店ではなく、経営の観点からSNSの大事さを伝え続け、社内にきちんとリソースを置けるように企業の根本の問題から解決することを手助けする。また、運用設計、運用支援、他の施策との連携、継続的な分析改善を通じ、SNS運用の課題となりやすい「効果」を実感できるよう、一貫した取り組みを進める。
取材・文/常松亜子
 
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